【スポーツ心理学】チャンスやピンチに強くなる思考術!
チャンスやピンチに、脳はストレスを感じます。
このストレスへの耐性を身につける事が、今回のチャンスやピンチに強くなる思考術です。
はじめに
試合前になるとお腹が痛くなったり、緊張で眠れなかったり…。
中学生のアスリートにとって「ストレス」との付き合い方は、とても大事なテーマです。
でも実は、「ストレス=悪いもの」ではありません。
上手に向き合えば、ストレスは“成長のエネルギー”になります。
今日は、そんなストレスに強く・やさしく・前向きに立ち向かえる心を育てるために、
「日常の過ごし方」と「ご家庭でのサポート」についてお話しします。
ストレス耐性とは?
ストレス耐性とは、簡単に言えば「心の回復力」「物事の捉え方」のこと。
たとえば試合でミスしても「もうダメだ…」ではなく、
「次に活かそう!」と気持ちを立て直せる力です。
チャンスの時「ミスしたらどうしよう…」ではなく、
「このコースにこの球を打とう」と行動を思考する力です。
この力は、才能ではなく日々の積み重ねで育まれる後天的なものです。
筋トレで筋肉がつくように、心もトレーニングすれば強くなります!
日常でできる「ストレスに強くなる習慣」
①「小さな成功体験」を毎日つくる
いきなり大きな目標に挑むと、うまくいかないことも多いです。
だからこそ、まずは“できたこと”をしっかり見つける習慣を。
• サーブが前より速くなった
• 練習中に最後まで集中できた
• 苦手だった朝ランをできた
こういう「ちょっとした成長」を感じるたびに、脳は“自信ホルモン”を出します。
それがストレスに負けないエネルギーになるんです!
②「気持ちのリセット法」を持つ
ストレスを感じるのは自然なこと。
大事なのは、現状と向き合うって行動することです。
おすすめはこの3つ!
1. 深呼吸(4秒吸って、6秒吐く)
2. 好きな音楽を聴く
3. ノートにストレスを感じていることを書く
たった3分でも気持ちはスッと軽くなります。
これは大人にも効果バツグンの方法です!
③「ありがとう」を言葉にする
感謝の気持ちは、ストレスに負けない最強のメンタル薬。
「ありがとう」を言うと、脳内でリラックスホルモン(オキシトシン)が出て、
心が落ち着くんです。
練習後に仲間やコーチに「ありがとう!」と言える子は、
チームの雰囲気も良くなって、自分も気持ちが整います。
ご家庭でのサポート
ストレス耐性の高い子どもは、
実は「安心できる家庭や仲間との環境」から生まれると言われています。
親や先生、コーチや指導者が“完璧な応援団”である必要はありません。
ただ、「この子は大丈夫」と信じることが、一番の支えになります。
勝負は字の如く勝ちか負けで決着します。目前の結果に1番こだわっているのは選手自身です。私達コーチや周りの仲間、親御さんや先生方は長期的視野で成長していけるよう見守りサポートましょう。
① 結果より「過程」をほめる
試合で勝った・負けたよりも、
「練習を休まずがんばったね」「集中してたね」
という“努力の過程”称賛しましょう。
子どもは「結果よりも努力を見てくれている」と感じると、
日々挑戦できるようになります。
② 否定より「本人の言語化」を
失敗したときに「なんでだ!」と高圧的に言うと、
子どもの心はギュッと固くなってしまいます。
そんなときは、
「どんな狙いがあったかな?」「頑張ったね!次はどうしようか?」
と内容の言語化を促しましょう。
“自分のやったことは認められている”と感じると、
子どもは自分から「次はこうしてみよう!」と行動に繋がる思考ができるようになります。
③ 「休む勇気」を認める
ストレスに強い子ほど、実は「休み方」も上手です。
たまには練習を休んでリラックスする日があってもいい。
「休む=甘え」ではなく、「次の成長のための準備」。
そういう考え方を親が伝えてあげることが、
長くスポーツを楽しむための土台になります。
限界は人それぞれです。1番近くに居る親御さんが休息を認めてあげたり、逆に心の後押しをしてあげてください。
ご家庭でできる簡単アクション3選
1. 毎晩3分の“今日のよかったこと”タイム
 →親子で1つずつ、よかったことを話すだけでポジティブ脳に!
2. 試合後は反省より“まず労う”
 →「今日もよく頑張ったね」で、心がリセットされます。
3. ストレスサインを一緒に見つける
 →「イライラしてたら10秒かけて深呼吸!」など、親子で合言葉を決めておくと◎。
まとめ
ストレスに強い心を育てるコツは、
「ストレスをなくすこと」ではなく、
「ストレスと上手に付き合う力」を育てることです。
日常の中で小さな成功を積み重ね、
感情を整理して思考する習慣をつくり、
周りが温かく見守る。
その繰り返しが、
どんなプレッシャーにも折れない“心の筋肉”を育てます。
そして何より、
子どもが「自分は大丈夫」と信じられる環境こそが、
最強のストレス耐性トレーニングです🌱
今回も最後まで読んでいただきありがとございました!
この時間があなたの人生にとって何か力になりますように。
